ユリちゃんを目指して

絶不調であった私の2008年。結局、365日どころじゃない、390日くらい悩んでたのだが、今考えると我ながらエライ。だって人間、390日間も悩めないよ、なかなか。私、体力あるよなぁ。

そして、390日を過ぎ、そろそろ気力が回復に向かってきたくらいにフランス旅行に行った訳ですが、そこから帰ってきて、解脱しましたねぇ、ついに。神経言語プログラミングの"リフレーミング"やら"フロー"の考え方を取り入れたからか、もしくは単に土星の影響が弱くなっただけか。ともかく、解脱しすぎてどうも私はぼーっとしたおっとり系になってしまったようなのです。

他人の成功も自分の失敗も、影で牽制しあう女の子同士の動きも、恋人同士の争いも、ほんとーーに心からどうでもいい。私は私が健やかであればそれでいい。結局30過ぎても何も手に入れられなかったことに気づいてしまったことが、長かった迷いの日々のきっかけだったわけだけど、それもまぁ仕方ない。私が選んできたものだけがこの手の中に残った、それでいいじゃないの。

そんなときに久しぶりに見返してみた、「人のセックスを笑うな」。いやーやっぱり傑作。かったるいという意見も多いらしいけど、朝 仕事に行く前や寝る前に流しておくと、居間に愛の粒子が飛んでくるよう。松ケンの、自然なのにのめりこんだ感じの演技、そして永作博美のユリちゃんの可愛らしさ。蒼井優のえんちゃんの嫉妬。39歳ながら20歳下のみるめを愛するユリちゃんは、今の30代にとっての神だわ。この映画と「ノン子36歳」がなかったら、今の30代は何人か死んでるんじゃないかしら。いや言い過ぎた。でもとにかく、かったるいかもしれないが確実に→線のついた愛情が画面に漂っている稀有な作品だと思う。

ところで、この作品を見ていて、今の私のボーっとさ加減ならユリちゃんを目指せるのではないかしらと突如思った。ということで、同僚との飲み会のときにおっとりと、ユリちゃんのように無垢な笑顔でそのように言ってみたのだが、ダメ出しされました。どうも、先週やったことが良くなかったらしい。

え、松ケンのような年下を捕まえるために背中のケミカルピーリングに大金を投じたり、若返りのフェイスパック(超高い)を買ったり、怪しげなセミナーに行ったりDVDを買っただけだよ、とおっとり言ってみたのだが、要するにそういうことの羅列がこんな風に例えられてしまったのだ。

「ライオンキングが崖の上でガオーッって吼えてる感じ」

ええ~(涙) ライオンキングの咆哮って・・・ユリちゃんのアルカイックスマイルとは真逆、真逆!!

ちょっと落ち込んだりもしたけれど、わたしは元気です・・・

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真木栗ノ穴

最近、早起きをするようにしてます。本当は24時間営業の原宿のフィットネスに行きたいんだけど、なかなかそこまではいかず、結局 本を読んだりと単なる時間つぶしになってる気が。

そんな訳で、今日は6時からDVDをトレイにイン。西島秀俊主演の「真木栗ノ穴」。
これ、すごーく良かったです!(ただし、西島秀俊ファン限定)

あらすじは、売れない作家の真木栗勉(まきぐりべん)は、古いアパートに住んでいるが、ある日、隣の部屋を覗ける穴を見つける。その隣に女性が越してきたときから、不思議なことが起こり始める。
隣に住む女性は美人タイプではないものの、妙にエロティック。いつしか真木栗が書く官能小説どおりに現実も進むようになっていき・・・というもの。
そこはかとなく官能的な映画でした。(最後は怖いんですが)

とにかく、西島秀俊ファンにはたまらない設定の数々。
西島秀俊が作家!しかも途中から官能路線に変更!
汚いアパートで生活!パジャマ着てる!隣の部屋のぞいてる!
怒ってる!カップラーメン食べてる!ユニットバスのバスタブに入ってる!
と、感動に打ち震える2時間なのでした。監督ありがとう・・・ 

もちろんそんなことのために撮られた作品でないことは承知なのですが、
割といつもストイックな役が多いので、ここまで色々なシーンがあるととても嬉しい。

そして文学やら映画やらが好きな人が大概持っている「妄想」という病気、これがどんどんあらわになっていく様子が気持ちよい。妄想と官能と退廃、それが古アパートを舞台に繰り広げられる心地よさ。

西島秀俊好きな人、もしくは妄想好きな人にはお勧めな一品です。

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愛の流刑地・female

ふと「魔性の女」について考えていたところ、永作博美が結婚してしまった今、それは高岡早紀しかいないのではないかという考えに至りました。
映画公開のための話題づくりなのかもしれないけど、それにしても彼女が最近ウワサになっているのが堤真一、勝地涼、ヤクルトの木田って、年齢も業界もカバー力ありすぎ!
そのため勝手に6月を高岡早紀月間と称し、彼女の作品を見てみました。

見たのはドラマ「愛の流刑地」と映画の連作短編集「female」。この2本を見て思ったのは、確かに見事な脱ぎっぷりだということ。しかも、男性が見てセクシーで、女性が見ても嫌悪感を感じないという点ではかなり稀有な女優さんなのだなということ。

「愛の流刑地」では、映画とは違うベッタベタな演出を目の当たりに。(日差しがまぶしくて手を顔にかざすという仕草、初めて見た!)そして菊治(高岡早紀演じる人妻・冬香を愛するあまり、行為中に彼女を殺してしまう有名作家)のイメージが違う~!など、どちらかというとドラマの構造ばかりを気にする私。

対して「female」。女性作家の短編小説を映画化したオムニバスで、西川美和、松尾スズキ、塚本晋也らが監督をつとめてます。以前見たことはあるのですが、早紀の魅力を確認するために再見。

高岡早紀が出ている作品は、松尾スズキ監督の「夜の舌先」。

おぉ、こんなに色っぽい作品だったっけ。かなりキワドいシーンが多くてビックリ。(というかほとんど)
元々は、唯川恵の作品が原作。アジアに旅行に行った際に、ある出店で怪しげな香炉を買った冴えないOL正子は、好きな人の髪をその香炉に入れて焚くと、夢でその人と好きなことができると聞いて半信半疑で持ち帰る。特にパートナーのいない正子だったが、ふと営業課の浅山の髪の毛を見つけ、それを香炉に入れると本当に浅山が夢に出てきて・・・という話。まぁ端的に言って「淫夢」ですな。

正子は「営業課の浅山」のことは本当は大して好きじゃない。彼には社内に婚約者もいるし、「スナック菓子ばっかり食べてそうな口」だし、そもそも会えば会話をする程度。でも、その程度の距離感の男性ほど「淫夢」には適しているかもしれないという妙なリアリティ。

実際、この「浅山」を演じる近藤公園さん(大人計画)がピッタリなんですよね。はじめに見たときはさっぱり記憶していなかったのですが、最近 舞台「R2C2」を見て彼の名前をきちんと意識してから、あぁ、あの人かと。決してカッコイイとは言えないツンツンと立った髪型、清潔感はあるけどオシャレとは言いがたいスーツ、確実に2枚目とは言えない2.5枚目的な顔かたち。が、それでも浅山は若い肉体を持っているし、正子が妄想するようにその白く細い指やスナック菓子ばっかり食ってそうな口は「意外にいい仕事しそう」。

「意外にいい仕事しそう」!うーん、リアルだ。うちの会社には営業課がないので、そういう点では全くリアルではないのだが、浅山風な男子は確かに、いる。面と向かうと「浅山くん」なのに心の中では「浅山」と呼び捨てな感じも、身に覚えがないことはない。

そして、この全OLを身悶えさせるであろうリアリティと、最後のラストシーンの美しい絶望感のGAPが松尾スズキらしくて、また良い。まるで私自身が、この映画を見ることによって終わらない妄想の中に突き落とされたかのようになる。

他の作品では塚本晋也監督作品の「玉虫」が群を抜いて完成度が高いのですが、身悶える感じで好き、なのはこの「夜の舌先」かなぁ。

ま、私には、現実でも妄想の世界でも浅山がいないのが残念ですけどね・・・

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「全然大丈夫」と「アニー・リーヴォヴィッツ」

「全然大丈夫」と「アニー・リーヴォヴィッツ」を見る。(全然 ジャンルが違うな・・・)

「全然大丈夫」はほのぼのテイストを想像していたのですが、思ったよりシュールな感触でした。
荒川良々はじめ、伊勢志摩、村杉蝉之介など大人計画の人たくさん出てたなぁ。(といっても3人か)
岡田義徳が珍しくフツーのサラリーマン役で出てますが、もっとこういう役で出て欲しいです。
「木更津キャッツアイ」のうっちー役とか、割と変わった役がいつも多いので。

「アニー・リーヴォヴィッツ」は見に行こうと思っていて劇場に行けなかった作品。
こういう、誰かの偉業を知る!みたいなドキュメンタリーって大好きです。

本を読むより早いし、その人の喋り方なども見れるので、その人の人となりが把握しやすい。

アニー・リーヴォヴィッツは女性の写真家で、オノ・ヨーコに裸で抱きつくジョン・レノンのかの有名な
写真を撮ったことで有名。ローリング・ストーンズ誌の表紙を長らく撮影していて、その後もヴァニティ・フェアやVOGUEなどの表紙も撮影しています。映画が好きなので、必然的に映画スターのポートレイトも目にすることが多いですが、商業性と芸術性を同時に兼ね備えた写真として素敵だなと思いました。
(デミ・ムーアの妊婦ヌード、白鳥を首に巻きつけたディカプリオの写真などもこの人の作品。)

占い師によると、私は「まるでアスリートのように、働くことに関して考えていることが多い」とのことなので、こういった良い仕事をしている人のドキュメンタリーを見ることで、色々自分に蓄積をしたり、変革を起こそうとしているんだろうなぁと思います。
だったら実際の仕事を頑張れよって話なんだけど、「働くこと」じゃなくて「働くことに関して考えること」ですから、私の趣味は(笑)まぁでも、こんな風に継続的にずっと求められる仕事をしている人の秘密はいつか身につけてみたいものです。

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吐くほどに

3連休なので、本当はガシガシと外出をしたかったのだけれど、あまりの寒さに萎えて引き篭もる。せっかくなのでDVD三昧の日にすることにしました。

見たのは以下のとおり。

「タイヨウのうた」「きょうのできごと」「黄色い涙」「僕は妹に恋をする」「銀色のシーズン」「花とアリス」「ガチ☆ボーイ」

えーと、実は傾向が偏っているのがおわかりでしょうか。。おそらくテーマとしては「アイドル系・泣ける系だから今まで見てこなかったけど、この機会にまとめて見るかぁ」。

せっかくある監督の作品を良く見ているのに、食わず嫌いで1つの作品を見ていなかったために、コンプリートできない、ということが良くあったからです。(例えば犬童一心→「黄色い涙」とか)

いやー、でも一気に見て楽しゅうございました。アイドルが出ている映画とか泣けることを売りにしている映画って、公開しているときは拒否反応を起こしちゃうんですけど、しばらく時間が経つと自分も冷静になれるので見れますね。それにアイドルってやっぱり役者さんとしては魅力ある!彼らをうっとりと見ているだけで時間も過ぎ去るというものです。・・・では、中にはあわなかったのもあるけどポツポツ感想を。

「黄色い涙」・・・嵐、ですねぇ。マツジュン以外は一緒の部屋に住んでいる設定なので、嵐ファンとしてはそれだけで涙ものの設定だと思うんだけど、どうしてマツジュンはこういう役柄設定なんだろう?5人で住むのはさすがに部屋が狭いとかそういう話?それともマツジュンが他の仕事で忙しかったんだろうか・・・?それから、各人にロマンスのエピソードも入るんだけど、結局 それほど盛り上がらないのはファン対策なのかしら?など見ながらそんなことばかり考えている私。昭和の、貧乏だけど夢だけはある若者たちという設定は私も好きなので、それだけでご馳走様でしたという感じ。設定勝ちですね。ニノも、相変わらずそういう時代の男の子(ご飯ちゃんと食えてない感じ)にぴったりだ。

「僕は妹に恋をする」・・・また嵐だ。(マツジュンだけだけど) 訳あって少し気になる監督さんなので見てみました。少しテンポはゆったりめだけど、マツジュンも栄倉奈々も綺麗なので、そのテンポでも気にならない。最初のキスシーンなんかもとてもエロティックで良かったです。でも栄倉奈々は身長高すぎです・・・

「タイヨウのうた」「ガチ☆ボーイ」・・・小泉徳弘監督の2作品。まだ28歳!恐るべき才能です。ROBOT所属の監督の方なので、極端にアーティスティックではないにしても、そのテンポの良さが商業映画として小気味良かったです。「タイヨウのうた」の方はシーンごとの映像も綺麗だし、泣ける話をあざとく仕上げないところが、この世代の監督なのかなーと思えました。・・・でも、できればこの監督の病気ものじゃない設定の劇場映画も見てみたいなぁ。タイヨウのうた・・・太陽に当たっちゃダメ、ガチ☆ボーイ・・・1日寝ると記憶がなくなってしまう、ですからね、若干 既視感が強いというか。特にガチ☆ボーイは、見てる間中「メメント」の思い出が消えなかった。。。

「銀色のシーズン」「きょうのできごと」・・・田中麗奈しばりだ。「銀色のシーズン」は、これを見て、私はあまり瑛太は好きではないのかもしれない、と思わせる一品でした。田中麗奈も苦手だし。ウィンタースポーツもやらないし。何で見たんだろう。(って、本当は自分でわかってます。NHKの朝ドラ「ちりとてちん」の青木崇宗が出てたからです)カッコ良くスキーを滑ってる人を見るだけで、いつもは仕事も忙しくて滑りに行けてない自分も擬似体験できる、っていう企図が2割くらいは(もっと?)含まれるのかもしれませんが、そういうところが「私をスキーに連れてって」を思い出させ、それが終始消えませんでした・・・(さっきから他の映画を思い出してばかり。彼とデート中なのに元カレを思い出してる不届き者みたいな感じ?) 

あ、そして「きょうのできごと」は、最近 認識し始めている「私、黒沢清と是枝裕和と青山真治はあわないのかもしれない」という気持ちに行定勲も足しちゃおうかなーと思える作品でした。この映画に関する他の人のレビューを後で見てみたところ、「何日もかかって見ました」というのがあったけど、同意!実はこの映画だけ、5回くらいチャレンジしてそれでようやく見終わりました。ダ、ダメだー、この何とも起きなさ具合。クラクラしました。どこにでもあるような日常を描くのは良いんだけど、板につかない大阪弁ではどこにでもあるような日常を演出できないんじゃ!と久々に映画に対してキレました。

「きょうのできごと」を見てつらつら考えていたのですが、私はいわゆる最近までの日本映画的なもの、テンポがあまり良くないものが苦手なのかな?思っていたのですが、そうでもないらしい。「人のセックスを笑うな」とか「百万円と苦虫女」とか大好きですし。ということはもしかして、出てる人が好きな役者さんで、しかも恋愛を扱っているものだと大丈夫なのかもしれない。私、ムッツリスケベなのかな・・・「人のセックスを笑うな」は永作博美も松ケンも好きだし、「百万円と苦虫女」は蒼井優も良かったけど、森山未来の現実にいそうな大学生ぶりが素晴らしかった。それに対して、苦手だった「トウキョウソナタ」「歩いても歩いても」は家族ものだー。そして「きょうのできごと」は恋愛少なめの若者の群像劇だし。むむ。今後もう少し気をつけてウォッチしてみよう。(株かよ)

対して、最後に見た「花とアリス」は「私やっぱり岩井俊二は好きなんだなー」と思えた一品。鈴木杏の”花”と、蒼井優の”アリス”のどこにでもあるような日常ではありますが・・・やっぱり素敵!記憶喪失になった好きな先輩に振り向いてもらうために、かなり堂々と「あなたは私のことを好きって言いました」という”花”ちゃんがスゴイ。エライ。

ということで、長文になってしまいすみません。とにかく、DVDを一気に見すぎて吐きそうに。でもストレスはスッキリ解消したのでした。

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巣ごもり

3日、4日と映画をガッツリ見に行こうと思っていたのに、気力が萎えて家にずっといました。私、本当はあんまり映画好きじゃないんだろうなぁーと思うのはこんなときです(笑)

しかし、正月早々 計画と乖離した動きをするのは何とも残念なので、代わりに家にあった積ん読ならぬ積みDVD、VHSを見ることに。見たのは「アメリカン・ギャングスター」「ロゼッタ」「父の祈りを」「ノー・マンズ・ランド」「善き人のためのソナタ」「ダンシング・ヒーロー」などバラバラ。しかし、買った・借りたはいいものの、触手が伸びずに積みDVD・VHSになってしまっていたものたちなので、やっぱり見ても微妙でした(笑) 年々集中力が切れて、映画館で見ないときちんと内容が把握できなくなってきてるなぁ。あ、でも「ダンシング・ヒーロー」は楽しかった!「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマンの92年の監督作品ですが、「ムーラン・ルージュ」のように色んなものがキラキラしてるぅー。衣装やら照明やら。92年当時、自分は高校生だったと思うけど、公開してたのは覚えてるなぁー。でもその頃は別に映画好きじゃなかったので、無視しちゃってましたが。ま、三十路過ぎて正月に見ることになるとは、高校生の私も思ってなかったでしょう(笑)

しかし、ダンスものってほんと楽しいですよねー。「ダーティダンシング」で感動した世代にとっては、ダンスものは何でも好きだなぁー。特に「ダンシング・ヒーロー」は社交ダンスだし。こういうのを見るといつもダンスを始めたくなっちゃいます。

ふぅ。一旦 積みDVDはなくなったけど、今度は本棚に入ってるのを見なきゃ・・・無計画な買い物は後悔のもとだー。今年は計画的に行こうっと。

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映画・ブロークンイングリッシュ

ずっと公開を楽しみにしていた一本。ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズの娘であるゾエ・カサヴェテスの初監督作「ブロークン・イングリッシュ」を見てきました。 

                                          
ニューヨークで働く30代の独身女性・ノラが友達のパーティでフランス人のジュリアンと出会い、運命の恋に落ちる。でも恋愛で失敗ばかりだったノラは
臆病なままで、ジュリアンは結局 フランスに帰ってしまう。フランスまでジュリアンを追いかけていくノラの恋の行方は・・・と、誰でも一度は監督してみたいようなキーワードのオンパレードな作品なのですが、それが許されてしまうのは、カサヴェテスの娘であるというブランドゆえなのでは。
パーティで会ったカッコいい男性が自分のことを気にいってくれて、しかも彼はフランス人で、彼を追いかけるために「巴里のアメリカ人」にもなってしまうなんて、風景やシーンを思い浮かべるだけでウットリします。

で、実際に見た感想は・・・

えーと、結論から言うと、私 こういう映画好きです。いつまでたっても乙女趣味なので。
しかも、ソフィア・コッポラに次ぐ同世代の女性監督。しかもガーリーテイストの出現とあっては、ものすごく応援したい。

だけど。だけどね。私ごときが言うのもおこがましいのですが、初監督作品だからか、映画文法的に説明がものすごく飛ぶのです。

ノラがジュリアンと出会って恋に落ちるけど、今までの恋愛の失敗ゆえに尻込みをする。悩みに悩んだノラは、街中で占い師に呼び止められる。
その後 ネイルサロンで友達に占い師に出会ったことを話してるんだけど、その後 いきなりフランスに行く話になっているのは何故?
ネイルサロンで話していた友達が、郵送では送れないものをフランスに持っていくように夫に頼まれたから+ノラのジュリアン探しがフランスに行く2つの理由となっているみたいなんだけど、頼まれたものを持ってくって、イギリスとフランスの近さじゃあるまいし、かなり理由としては唐突なような・・・
しかも、ノラも何かをフランス人マダムに渡しに行くんだけど、それは友達の夫からの頼まれもの?それとも周りの人からの頼まれもの?というのも、ノラが渡しにいくフランス人マダムがノラの子供の頃を知ってるっていうんだけど、何か唐突で・・・。ノラを知ってるってことは、ノラのお母さんか誰かものを渡すように頼んだのかしら?それともまさか、友達の夫のブツを渡しに行ったら、偶然 自分の知り合いだったってこと?

という風に、?マークが頭の中にいっぱい湧いてしまうのです。
これがラストまで続くので、応援したいんだけど途中でカクッとなってしまうというか。
(話が似ているという点では「アメリ」なんだけど、「アメリ」って良くできてるなぁ~とつくづく思う)

ちなみに洋服やアクセサリー、部屋のインテリアはとても素敵です!
主演のパーカー・ポージー40歳、ゾエ・カサヴェテス38歳とのことなので、もう少しガーリー趣味でいってもいいんだ、とルンルンになりました。(死語)
見たらバーゲンでお洋服を大量買いしてしまいそうな作品です。

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DVD・うつしみ 映画・愛のむきだし 園子温

「うつしみ」という園子温監督の作品をDVDで見ました。

フィルメックスで「愛のむきだし」を見てから、彼の作品を色々見てみたくなったので、

色々DVDを借りてきたのですが、その中の1枚。

「愛のむきだし」は、好きー!愛してるー!という強烈なパッションと、トラウマ的鮮血にやられました。

主演のAAA(トリプルエー)のアイドル、西島隆弘くんのファンである女子高生が大勢見に来ていて、

それは彼を主演にした以上、当然 想定できる結果なのですが、その彼女達に

鮮血シーンを見せる見せる。

それまでは友達とキャーキャー言いながら見ていた彼女達が、段々無口になっていくのを見ながら、

「気の毒・・・」

「でも、この中の何人かが園子温にはまったら面白いのに」

などというアンビバレンツな思いで見てました。

ともかく、この長い長い映画(237分!)を撮ることに監督自身を駆り立てるものって何なのだろう?

と思って。

いくつか見た中でも「うつしみ」は「愛のむきだし」の原型のようにも思えました。

あなたが好きー!私を抱いてー!とおでん屋の店員に詰め寄る女子高生。彼女は走るのが得意で、

気づくといつも走っている。

好きではないけど、それなら願いを叶えてやるよ、と言った彼の手をかわして逃げる彼女。

捕まえてはキスし、また逃げて走る。そして最後は・・・

えぇー、何この最後!?

ある意味、「愛のむきだし」よりすごい。衝撃的。これぞ愛。極端な映像も、

ここまで来ると快感になってくるし、それは愛のむきだしにも通じるものなのかも。

「愛のむきだし」や「うつしみ」の彼らの愛が1000点くらいなら、

今までの私の恋愛って、50点くらいかしら・・・と呆然。

ちょっと消えていなくなりたくなりました。

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