お勧めの本
ここ数日、例のあの月1回のお客様が来る前ということもあり、あまりにも眠く、またダルい。何もかも面倒なので食事は作る気は起きないくせに、ありえないほどの食欲。・・・ということで先週は月曜から木曜まで夜ご飯は蕎麦屋でせいろ、朝ご飯はマック、しかも夜9時には寝てしまうという生活を続けてしまった。・・今日はようやく元気が復活して友達とご飯。女子友達と話すと、美容や旅行や、色々なことにパワーをもらえて良いですね。このまま元気が続けばいいのに・・・と思いつつ、きっと明日からまた調子が悪くなるのであろう。早くお客様来ないかな・・・(涙)
そんな中、仕方なく家に引きこもっていた間に読んでいた本です。
①中野京子「かくも罪深きオペラ」
・・・「怖い絵」シリーズ、「ハプスブルグ家12の物語」で今や飛ぶ鳥を落とす勢いの中野京子氏。作品から入りながら、その背後にある作者の人生に迫っていく描写手法、スキャンダラスというスパイスを随所に効かせながら下品にならない作風、最終的には人間の業や悲哀を描きだす姿勢、というのがどの著作にも共通していて新たな教養を得る入門編としてはとても良いように思える。端的に言えば、彼女の本を読むと現実の絵やオペラを見に行きたくなるし、他のもっと詳しい本を読みたくなるんだよなー。
この本は10年前の出版物なのだけど、古さを感じさせず、どのオペラ作家の話も面白かった。モーレツサラリーマンのように、自身の病を押して金を稼いだヴェーバー、義父との強いつながりが作品にも反映された「椿姫」のヴェルディ、偉大な巨人、でも同時に一抹の悲哀も感じさせるロッシーニ、浮気者プッチーニなどなど。読む前にはオペラ作家なんて1人も知らなかったのに、読み終わったらちょっとしたオペラ通になっているのがすごい。
※ちなみに一番面白かったのは、天才なのに同時期に活躍した作家に嫉妬をしまくったベッリーニ。嫉妬というのは、いまだに私にとって飼いならせない、一番興味がある感情である。
②萩原健一「ショーケン」
・・・刊行時はあまりに人気で(といっても図書館で)なかなか読めなかった作品。おそるおそる読んでみたら・・・面白い!綺羅星のような監督たちの言動も興味深いが、その監督たちに挑むショーケンの役者魂にも驚く。そして、あまたの女優さんとの恋。最近、ある女優さんの手記も読んだのだけれど、そのときに感じた、じとーっとした、自意識を感じさせる恋の振り返り、ではなく、あっけらかんとした振り返り。今ではあまり見ない肉食系男子とでも言うべきか?いや、肉食系男子とも違うんだよなー。言うなれば草食男子の爽やかさと子犬のような俊敏さを持った男子?うーん、言い方が難しい。こんな男性が周りにいたらそりゃ恋が生まれるだろうなぁ。ま、もちろん彼が薬物を使用していたことは、褒められたことではないけれど。
③田丸久美子「目からハム」
イタリア語のトップ通訳者である田丸久美子さんのエッセイ。といってもエッセイというには申し訳ないほど、イタリアという国、イタリア人の恋愛やライフスタイル、翻訳という職業の大変さについての知識がギッシリ。「パーネ・アモーレ」「シモネッタのデカメロン」という著書も面白く、こちらの方が文庫が出ているので手に取りやすいけど、「パーネ~」は初期の著書、「シモネッタ~」はイタリア人の恋愛に重きを置いているので、私としては恋愛以外の話も適度に入り、また筆の勢いもあるこの作品が一番良かった。ちなみに、目からハム、というのは目からウロコ、というのをイタリア語で言うとこうなるらしい。彼女のエッセイを読んでいると、つい自分までもがぺらぺらと二ヶ国語を喋れるような錯覚に陥るのだけれど、後で目が覚めるんだよなぁ。
・・・あれ。自信を持ってお勧めできる覚えている本がこれしかない。どういうことでしょう。それだけきちんと読んでないということですね・・・また思い出したら書きます!
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