もう小説は読まない

先日、同期の女子と半年ぶりくらいにご飯を食べた。

その久しぶりの会食の話題の中で出てきたのが、「小説、読まなくなったね」ということ。お互い、小説をけっこう読む方だったのだけど、ふと久しぶりに会ったら、どちらも小説を読まなくなっていたのだ。この不思議。

じゃぁその代わりに何を読んでいるかというと、彼女は「海外のTVドラマをかけながら、ヨガをやりながら日経ビジネスを読む。たまにイチゴに手を伸ばす」。私は「邦画をかけながら、ピラティスをしながらビジネス書を読む。ときおりビールを飲む」。ということで、二人とも3つくらい同時進行しながら本、しかもビジネス系の本を読んでいる訳です。

これ、私と彼女が社内のポジショニング的に成功していたら、「それは素敵な余暇の過ごし方で」となるんだけど、そうではない。能力も中途半端で、独身で、という私たちは、男の子たちに追いつくために、3つ4つ同時進行して自分を磨いているけれど、全然届かない。

「小説、読まなくなったねー」と彼女は言った。私も同意した。夜を徹して、コーヒーを飲みながら、空想の世界に浸っていられた時期というのは、若さや希望という担保や余裕があるからこそできたことなのかもしれないな。

次に読むときは、ある程度 自分に満足したときでしょう。グッバイ小説。

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自己啓発書

日曜日の夜にマンガ喫茶で仕事の資料をまとめている。先週やらなかった自分が悪いんだけど。家でやればいいんだけど。家でやると絶対に寝てしまう。受験勉強の日々を思い出すな。私は予備校の自習室でしか勉強がはかどらなかったタイプだった。自意識過剰なので、こういう周りに人がいるシチュエーションの方がきっと作業をはかどるんだと思う。(人が周りにいるから何とか進めないといけない+、皆はマンガ読んでるのに私は作業してるんだから、きっとどこかで神様がいいことを与えてくれるに違いないわ!というひどい優越意識によって辛うじて業務が進む)

はぁ・・・これ、感想文のまとめだからたまに辛辣な意見があってショック受けるんだよな。BGMで聞いているストレイテナーの新作アルバムがものすごく良いのだけが心の救いだ。そうじゃなかったらやってられない。感想文のまとめを休日中に、なんて、自分の能力・存在が会社の中でコモデティ化している証拠だ。時給安。っていうか給料にすらなっとらん。

コモデティ化。つまり、陳腐化。去年1年の自分の仕事を一言で言うと正にそれだったんだけど、そうなったのは、乙女座に土星が入室してるのと、厄年のせいだと信じて疑わなかった私。けど、そんなわけない。今までのやり方で通用しなくなっただけです。でも、それでスランプから抜け出せれば楽勝なわけで、そうできないので、自己啓発書を読んでました。そのうち、数冊面白かった本が。(セレクトはベタですが)

勝間和代さん「会社に人生を預けるな」(私、意外とカツマーなのです)

本田直之さん「本田式 サバイバル・キャリア術」

亀田卓さん・寺嶋博礼さん「文化に投資する時代」

前の2冊はざっくり言えば「会社に頼るな、自分だけの得意技を見つけ、それを仕事にしろ。自分の技を磨け」という感じの本。梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく」と基本路線は同じ。でも、ここまで経済不況が厳しくなると、誰もが会社に頼れるわけがないと実感しているだろうし、勝間さん、本田さんみたく、会社の中での役職ではなく、それ以外の場所での活躍を元に著書を書いたり、活躍する人が実際増えてきた。私は父親の「良い大学に入り、良い会社に入れば大丈夫」という呪文をずっと疑ってきたけど、この2冊を読んで、本当にその呪文の効き目はなくなったんだな、とつくづく思ったりして。

ただ、誰も彼もがフリーで活躍できる訳はなくて。3冊目の「文化に投資する時代」は、うって変わって、会社に勤めながら、(しかも勤めた当初は全く方向性が違った業種だったのに)最終的にエンターテイメント業界で活躍される2人のお話。前2冊と同じく「好きなことを仕事に」ということの肯定ではあるのですが、それを今の会社の中でというのが、リアルだし安心できる内容。出版講演にも行ってみたのですが、とても面白かったです。

振り返って自分のことを考えてみるに。好きなことを仕事にするにも、何かのことに秀でるにも、今の会社で辛うじてお給料をもらうにも、今の自分には圧倒的に力が足りないなぁと思う。だからこうして、休日にマンガ喫茶に来ることを始めてみた。(やっている内容はダサいけど)別に勝ち抜けようなんて思ってない。ただ、少しでも必要とされる人間になりたくて。30年かかったとしてもそうありたいと思う。何の能力もなくて誰かの前にいていい人間だなんて思ってないんだ。そう思わないようにしてみたけど、それも無理だった。だったら、努力するしかない。そんな当然の帰結。

来週の日曜もきっと来ます。また内容は単なるアンケートのまとめだったとしても。

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