「チョコレートファイター」を見てきました。
本当は前売り券を持っていた作品を見に行こうと思ったのですが、レディースデーだった・・・それならば、ということで急遽、元々見たいと思っていたこちらの作品に変更。
あまり前知識なく見てしまったのですが、あの「マッハ!」のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督作品。
タイでカンフー・ムエタイアクションもの、と来たらその系譜かしら・・・と思っていたのですが、やはりそうだったのですね。
私が良く見ているcinemacafe.netというところで、叶井俊太郎さんと矢田部吉彦さんという方が2人もこれを見て良かったと書いてあったので、これは見に行かなきゃということで見に行ってきました。
結論としては。
見終わった後、テコンドーかムエタイを習おうと思いました!
自分の中で何かが目覚めた気が。
「イントゥ・ザ・ワイルド」を見て旅行に行ったのと近い感じがします。
男子がブルース・リーに憧れる気持ちがマジでわかりました・・・
あらすじとしては・・・タイマフィアの元愛人のジンが、日本のヤクザ、マサシ(阿部寛!)に惹かれ、結局別れてしまうところから始まります。
ジンはマサシの子供を身ごもっていて、この子が物語のヒロインであるゼン。彼女は自閉症であまり上手く喋ることはできないのですが、その代わりものすごい反射神経と、武術に関しては瞬く間に習得してしまうという能力に恵まれた持ち主。
その能力を使い、友達であるムンと、最初は観衆の前でお遊びなどをして小銭を稼いでいたのですが、そのうち最愛の母・ジンが白血病にかかってしまい、大金が必要になります。治療費が足りないため、ジンが貸したと思われるお金の帳簿を元に、借金の取り立てにゼンとムンは悪党達の元に出向いていく・・・といった話です。
重い病にかかった母親を救うため、そしてそのお金は元々母親が貸したものという正当性を元に、とても可憐で華奢に見えるゼンが、悪党達をバッタバッタとなぎ倒していくのですが、その技が尋常じゃない。
聞けば、ゼンを演じる通称ジージャーという女優さんは、14歳でテコンドーの師範となり、その後もこの作品のために何年も練習を重ねてきたのだとか。
「マッハ!」も、ワイヤーアクション・スタント・CG・カット割りなし!というのが売りでしたが、この作品もそこは同じ。でもあまりに技が華麗すぎて、やっぱりこれはCGではないか、カットをつないでいるのではないか、など何度も目を疑いました。
戦う場面が4場面くらい出てくるのですが、何かに似てると思ったら、かつてのファミコンの「イー・アル・カンフー」!どんどんレベルが上がると、シーンが変わって敵も変わる。そしてハイキックや武器の跳ね返しなど新しい技を覚えていく。ゼンの足があまりに高く上がり、あまりに動きが機敏なので、ファミコンのキャラクターを見ているようなのです。
主演のジージャーは、一見 池脇千鶴似の、本当に華奢で可憐な女の子。タイ人から見ても日本人に似ているようで、そこから日本人とのハーフであるという設定も生まれたとか。手足は長くて今風なので、ハイキックやかかと落としをしていると、とても体が大きく見えるのですが、実は身長は155cm!(ちなみに私は154cm)これを知ったとき、かつて みうらじゅんがブルース・リーの映画を見て空手を身につけようと思ったように、私の中でもテコンドー、もしくはムエタイへの憧れが芽生えました。ジージャーの身長でもこんなに大きく強く見えるって・・・何て素敵なの!
ま、タイだけにマフィアの手下がオカマばっかりだったり、肝心のマフィアのボスの風貌がうさんくさすぎたりと、突っ込みどころもたくさんあります。でも、映画が終わった後にエンドロールと共に流れる生傷シーンの数々を見ると、そんな突っ込みどころを探していた自分が少し嫌になりました。
ジージャーの目が腫れる、2階の高さから落ちたスタントマンさんが首を痛める、倉庫のシーンでロッカーのドアをぶつけられる役の人の頭が切れて血が出てくる。もう生傷・アイスノンのオンパレード。しかも、制作に2年もかかっているとか・・・可憐で優雅に見えたあの技もこの技も、何ヶ月もの練習と撮影によって完成したものなんだ・・・。アクション映画にそれだけの愛情とクリエイティヴィティを注ぎ、かつて「マッハ!」一作によって、タイ映画というものをメインストリームに押し上げた監督達の熱意が伝わってきて、何だか感動しました。更にジージャーは、映画のための武術の練習は大変だったけど、大黒柱である父親が亡くなり、自分が家計を支えなければいけなかったためその辛い練習にも耐えたとか。テコンドーをやれば簡単に足が上がるように思えるけど、その足の高さはやっぱり努力の賜物だったんだね、ジージャー・・・とウルウルとくるというものです。
私は格闘技は見るのは好きではないんですが、テコンドーとかキックボクシングとか空手とかをやりたいなぁとは常々思っていて。何だろう。誰かを打ち負かしたいのかもしれない(笑)
でもそっちに行ったらいよいよ帰ってこれなくなる気がしたんですが、これはもう行ってみようかなと。知り合いの方に気功を誘われていたにも関わらず、気功ってノロいよね・・・と腰が重かったのですが、この映画を見て自分の求めているものがわかったので、気功はやめます(笑)
何ヶ月後か、本当に私がテコンドーをやってたら誉めてください!