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イントゥザ山陰 6日目・出雲/松江

一路 出雲へ。松山→岡山、岡山→出雲とバスを乗り継いで到着。

朝から出雲大社詣でをしましたが、思い切り参拝方法を間違えました。ちゃんと正門から入らなかったし、そのせいで「二拝・四拍手・一拝」というのもわからず、テキトーなお参りをしてしてしまった・・・わわわ。でもまぁ・・・出雲大社はご縁の神様というけど、良い仕事とご縁があるようにと祈ってきたので、叶う順番は少し最後の方でもいいです、神様。(本当のご縁でもっと切実な人もいるよね。いや、そういう意味では私も切実なんだけど、男女のご縁を優先させてない時点でやる気の度合いが・・・) ちなみに私は男女関係よりも仕事のことを占ってもらう・祈ってしまうタイプみたいです。

参拝方法を間違えたことに萎えたものの、気を取り直して出雲そばを食べ、古代博物館へ。いわゆるハコモノ行政っぽい広さとスタッフの多さだなぁ・・・と思ったけど、古代神話シネマというのに意外にはまってしまいました。スサノオノミコト神話やオオクニヌシノミコト神話を20分程度の映像で紹介するというものなんだけど、3種類全部見てしまいました。その中でも、国引き神話というのが面白かったなぁ。出雲はもともとは小さかったんだけど、それを見た神様が色んなところから土地を引っ張ってきて、ぐぐっとくっつけた、という神話。後からくっつけたから、間があいてしまっていて、それが宍道湖ということらしい。だから松江市内にある施設が「くにびきメッセ」っていうのか!ひらがなで書いてあるからわからないけど、「くにびき」ってめちゃくちゃ大きい話じゃないですか。そういう名称があっさり現代と共存しているのがすごいな。

その後 松江市内に移動。

松江城、小泉八雲記念館、武家屋敷、地ビール館(←こういうのが入ってるあたり私らしい)と駆け足で見学。晴天が続き、暖かかった四国と違い、曇り空の松江でしたが、城下町でしっとりとしてて素敵でした。時間がなかったので、あまり味覚の方はチャレンジできなかったけど、しじみ汁だけは食せました。あまりに美味しかったのでしじみの佃煮やらすまし汁やらを思い切り買い込む。

その後 大阪にバスで移動。

大阪は人が多くて空が小さくて、あー、旅が終わったんだなーとふと思いました。足もだいぶ疲れてきたな。考えてみればもう一週間、布団やベッドで寝てない。(車中泊などばかり) このままだと「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」になってしまうので、そろそろ帰らなきゃ。明日の伊勢神宮でラストです。気づかなかったけど、地上を支配するオオクニヌシノミオトの出雲大社と、天上を支配するアマテラスオオミカミの伊勢神宮とを連続で見るなんて、ちょっと感慨深いな。

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イントゥザ四国 5日目・愛媛(松山)

松山観光を1日伸ばしたので、もう一度 道後温泉に行くことにする。「坊ちゃん」も小説内で毎日通ってたし。温泉から出た後、気になっていたお土産屋さんを物色していたところ、高いお土産を買ってしまう。「坊ちゃん」のフィギュア。いや、フィギュアっていうと生々しいな。素焼きのお人形さんです。お団子とてぬぐいを持った坊ちゃんと山嵐。そして人形を前にたたせる道後温泉本館のセット的なもの。しかし、道後温泉の前に坊ちゃんと山嵐だけを立たせると、そこはかとなく「やおい」の匂いもしかねないので、仕方なくマドンナの人形も買う。マドンナ、小説の中では嫌な女なんだけどなー。ほんとは買いたくないけど仕方ない。(仕方なくかよ・・・) これでもうウン千円です。アニメファンのこと馬鹿にできないな。思わず大人買いです。

その後、坂の上の雲ミュージアム、子規堂、愚陀仏庵など、文学関連の観光地を巡る。松山は観光に力を入れている感じがするし、実際 観光コンテンツが揃っていて良いところですね。アクセスの良い温泉、架空のキャラクター、その土地出身の偉人、城、甘いお土産、果物、などが良い観光地になる要件でないかと考え付いたのですが、その辺が揃ってる感じがするなー。気候も良いし。

その後、一路 出雲へ。どこまで放浪するんだ。伊勢神宮も行く予定なんだけど、四国→山陰→三重ってあまり綺麗な行き方ではないよなぁ。でも、絶対に出雲単独では来ないだろうということと、出雲大社と伊勢神宮は年末もやっているだろうということで、行くことにする。いよいよ大晦日に東京に帰るというリミットがギリギリになってきた。

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閑話休題・旅の持ち物

少し閑話休題。

以前、友達と旅行に行ったときに、その子の荷物があまりにも多いので驚いた記憶がある。私は荷物は基本的に少ないけど、本を大量に持っていく癖がある。

旅行に行くと決めたら、不足品を買い揃えるよりもまず古本屋に行って100円の本を買い込む。文庫本がベターだけど、読んでない本となるとどうしても単行本が多くなる。もったいないけど、100円なので読んだらどんどん旅の途中で捨ててくる。こうすると読むスピードが早くなるんですよー。尋常じゃない重さなので、読まないと肩が凝ってしまうし旅行の工程にも響く。(じゃぁ途中で読まずに捨てちゃえばって感じなのですが、本好きとしては読まないで本を捨てるのは耐えられない。なので読む。この習性を利用してます。ま、そもそも買うなって感じですが)

本の種類は、その旅に関係していて、道中に読むことで自分の中に文章を根付かせたい本が2割。残りはエッセイ本など気楽なもの。例えば今回だったら、沢木耕太郎の「旅する力」、漱石の「坊ちゃん」、司馬遼太郎の「坂の上の雲」などが前者。他はエッセイ本などどうでも良い本ばかり。

「坊ちゃん」は松山にいる間に辛うじて読み直しが終了したのですが、本当に以前、この本を読んだのか?と思うくらい内容を忘れてました。もしかしたら「子供名作全集」みたいな子供用にリライトされたものを読んで、読んだ気になっていたのかしら。マドンナってこんなに出番少なかったっけ?山嵐ってこんなにいい奴だったっけ?などなど、すっかり忘れてる。これを読んでから道後温泉に行くと楽しみが違うので、読んで良かった。

「旅する力」は「深夜特急」ファンとしては読まずにはおれない本。古本屋では当然売ってない新作なので、買って持ってきた。大枚はたいて買ってる分、捨てられないので、荷物になるんだけど・・・やっぱり持ってきて良かった。家で読むのと旅先で読むのとでは、文章の体への入り方が違う。内容は以前の彼自身のあとがきや、深夜特急からの引用なども多くて「ん?」と思わなくもないのだが、やっぱりこの人は旅人にとってはカリスマ。要所要所で出てくる言葉に心動かされました。司馬遼太郎は以前、龍馬に語りかけて曰く「あなたは世界中の青春を鼓舞している」と言ったそうだけど、沢木耕太郎も”青春を鼓舞”するような存在なのかもしれないなぁ。

「坂の上の雲」は、松山出身の秋山兄弟と正岡子規をモデルにした小説で、今度NHKでドラマ化されますが・・・実はまだ1巻も読み終わってないのです。今日 松山を出発するので、その前に読みたいんだけど、全8巻!絶対無理。今日を「坂の上の雲デー」とかにしないと無理。そうしたい気持ちもあるけど・・・でもやめておきます。。

本以外に欠かせないのが松本人志の「放送室」が入ったipod。今回の旅はほぼバスで移動していたのですが、バスの中で本を読むと酔います。のび太な私はバスの中でたいてい寝てるけど、目が冴えてしまうと手持ち無沙汰なときもある。そのときにこれは良いですよー。ずっと続いている松本人志と高須光聖のラジオ番組なんだけど、最近CD化されて、今はパート7くらいまで出てます。それぞれが10枚ずつのCDなので、計70枚。かなりな時間です。これを聞く前は松っちゃんってあまり好きではなかったんだけど、これを聞いて、彼の一本芯の通ったクリエイティヴィティに惚れました。そして「大日本人」がどうしてあぁいう映画になったのかもわかったような気がしてくる。そんなこんなで旅には欠かせない一品。

そして最後の重要な品は白い粉・・・「コラーゲン」。資金節約のために、車中泊やネットカフェに泊まることもある中、欠かさずコラーゲンを飲む私。何か矛盾している。確実に矛盾している。でもいいのだ♪

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イントゥザ四国 4日目・愛媛(松山)

松山の観光は道後温泉から始めました。道後温泉本館という、温泉のシンボルたる古い温泉があるのですが、夏目漱石の時代から同じ形態で営業しているのが素敵。「坊ちゃん」に”温泉は三階の新築で上等な浴衣を貸して、 流しをつけて八銭で済む。そのうえに女が天目へ茶を載せて出す”と書かれているのですが、今もそのとおりのことができるのです。400円出してお湯だけに入ることもできるのですが、1500円出して浴衣を借り、個室を借り、出た後に坊ちゃん団子とお茶を頂くこともできる。私は当然後者を選びました。お湯は単純泉だけど、地元の人も観光の人もいて賑わっていて素敵な温泉でした。

その後、正岡子規記念館を見学。脊椎カリエスで病床で俳句を書いていたということは知っていたけど、35歳で亡くなっていたのか。うーむ。33歳で死んだ龍馬といい、自分の年齢と近いなぁ。子規の最後の写真が老成して見えるので、もっと年齢がいってから亡くなっていたのかと思ってました。俳句の世界を革新して、あれだけの量の俳句と随筆を残して、俳句研究もして35歳って・・・私なんてまだ満足に自炊もできないのに!(レベル違いすぎ) 子規は「坂の上の雲」の登場人物なので、ドラマのパネル説明がありましたが、子規が香川照之って良いですね。顔が激似です。演じるのも本当に難しいと思うけど、香川照之なら演じきりそう・・・。彼の代表的な役になりそうです。

その後 松山城なども見ましたが、さすがに松山は1日では見終わらなかったので宿泊することに。

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イントゥザ四国 3日目・高知(桂浜)

さて、いよいよメインエベントの高知。ベタですが、わたくし「竜馬がゆく」を読んで以来の龍馬ファン。しかもNHKで大河ドラマ「龍馬伝」が始まるとあっちゃぁ、きっと再来年以降は混むでしょう。人込みは嫌いなので、これは今年中に龍馬関連の場所は見ておかなければ!と思っていたわけです。

まぁでも元はそんなに桂浜に行きたいと思っていたわけではなくて、先々月に京都に行ったときに見た伏見の寺田屋で満足したつもりなのでした。でも・・・寺田屋は私的な観光地なので(博物館とかではない)何だか物足りない。しかも、私は寺田屋を龍馬が暗殺された場所と間違えていた。(それは近江屋です)自分の龍馬レベルの低さにおののいた私は、これは、桂浜に行かねば・・・と密かに心に誓ったのです。

さて。桂浜は、高知のはりまや橋という中心部からバスで30分ほどのところにあります。天気はまたしても晴天!抜けるような空の青さ、広さ、雲の大きさにまたしても感動。今回の旅のキーは「空」なんだろうか?どこでも晴れて、どこでも太陽が真上から降り注ぐ。(って、お昼近くに移動してるから当然か・・・)龍馬を作ったのはこの空と雲なのではないか?と思うほど雄大な風景。入道雲とまではいかないが、雲が大きくてダイナミック。徳島や香川から見えた海や空とは違うけど、これはやっぱり太平洋だからなのかしらん?

桂浜内にある龍馬記念館は手紙が中心の展示。龍馬の手紙は言葉がいちいち斬新で愛嬌があって、思わず心の中にメモる。「日本を洗濯する」って、本当に手紙に書いてたんだなぁ。

記念館を見た後、お土産屋さんで龍馬グッズを見て、うーんと唸る。これは「龍馬伝」が始まる前に何とかした方が良いのでは考え込む。(私は考えるのが癖なので、旅行をしていてもふとこういう命題にとらわれる) 福山雅治が演じたことで龍馬ファンになった若いお嬢さん方をも納得させる龍馬グッズって何!?と考え始めたら、かなり時間を費やしてしまった。私は単純に、龍馬の言葉を書いたポストカードが欲しいなぁ。最近 ミスチルの歌詞とかが書かれたポストカードを見るけど、あんな感じ。著作権の関係で無理なのかなぁ。龍馬のピストルをモチーフにしたTシャツをあやうく買いそうになったけど、背面全面に龍馬の座像が書かれていてドン引きする。どうして龍馬関係のお土産ってこうなっちゃうのかなぁ

バスの発車まで時間があったので、闘犬センターで土佐犬を見る。試合はやってなかったけど。生後4ヶ月ほどの子犬(といってもかなりデカイ)がいた。よく見る長毛種と違って、毛並みはビロードのようにつるつるだわ、顔の皮はむにーんと伸びるわ、おとなしいわで、土佐犬のイメージと違ってびっくりした。その後 成犬を見たのだが、私の1.5倍くらいの大きさがあって卒倒しそうになる。ゴッドファーザーみたい。大きいものになると150キロとか超えるらしい。犬ってあそこまで大きくなるものなのか?狼以上の大きさに感じるんだけど・・・どうも四国犬(これは小さい)と、ブルドッグ(昔のブルドッグは結構大きかった)とマスチフ、その辺をかけあわせ、さらに大きい種をかけあわせて・・・とやるとここまで大きくなるらしい。しかしまぁ、犬を見てビビッたのはこれが初めてです。都内で見る大きい犬なんて目じゃないなぁ。本当に大きくて怖かった。

その後、高速バスで松山に移動。3500円。電車より2000円くらい安いわぁ。これで美味しいものでも食べよ。

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イントゥザ四国 2日目・徳島(鳴門)

2日目は徳島の鳴門でうず潮を見る。会社の同僚に「うず潮って見れる時間と見れない時間があるから気をつけた方がいいよ」と注意されるが、まーとにかく行ったという証拠だけでも欲しいんだと思って、調べもせずに直行。行ってみて気づきましたが、日によって小潮、中潮、大潮があり、干潮と満潮のそれぞれの時間がそのどれに当たるかが発表されているみたい。(干潮 ○時・中潮 満潮 ○時・小潮 といったように) 私が行ったときは正午が中潮だったので見れたんだけど、ぜんぜん違う時間に行っちゃったり、行っても小潮だったりすると、確かに見れないんだろうなぁ。

うず潮って、写真でよく見るぐるぐるーっとしたものが1つだけ、常に渦を巻いているのかと思ったのですが、違うのですね。(当たり前か) 渦になりきれないような波上のものや小さい渦が、出来ては消え、出来ては消えで、常にいくつもの表情が海面に浮かんでいる。なるほどー、例の大きなぐるぐるした渦は大潮のときのもので、しかもカメラマンさんが良い渦をキャッチしたときのものなのか。ずっと洗濯機みたいにぐるぐると渦ができているのかと思っていたので、とても勉強になりました。

天気は、少し雨も降っていたのだけれど、渦の道といううず潮を上から見ることができる道路に着いたときには晴天に。(私、かなりの晴女なのです) 曇り空から幾筋もの光が見えるようになったときには、小豆島の空とはまた違った意味で感動。とても神々しい雰囲気。

徳島駅に帰ってから徳島ラーメンを食べて、そのまま高知に移動。3500円。高速バスって安いなぁ。。

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イントゥザ四国 1日目・香川(小豆島)

思い立って四国に来ております。

そもそものきっかけといえば、「イントゥザワイルド」という映画を見て、”文系もすなる放浪・アウトドア”という新たな形態に気づいたこと。「イントゥザワイルド」の主人公の男の子は、トルストイとかの本を携えてアラスカに向かうんだけど、内省的で思索にふける青年がガシガシと荒野を歩く姿がとても格好良かった。考えてみれば古くは芭蕉、新しくは「深夜特急」の沢木耕太郎も、文系放浪人だわ、ということでド文系の私にもはずみがついたのです。

場所選びとしては、1.広い景色が見たい。2.幕末好き・文学好きの血を満足させたい。3.暖かいところが良い ということで、四国にしました。龍馬の桂浜!漱石の道後温泉!「坂の上の雲」の松山!闘犬!うず潮!小豆島!イエーイ!ということで、かなり盛り上がり、行きの高速バスだけ予約して出発。

1日目の香川では、小豆島で「二十四の瞳」のロケセットを見学。本当は解体する予定だったところを、島民の人が残すように動いたそうです。それも納得行くほど島の風景に溶け込んでいました。そしてロケセットから見える優しい海の表情に涙。日差しがあったかいー。四国は意外と寒いよ、と同僚に言われていて、確かに高松はそのとおり寒かったのですが、小豆島だけ晴れていて暖かかいのです。その気候からエーゲ海のギリシャをイメージしているらしく、島内にもギリシャをモチーフにした「?」な建物がいっぱいあるのですが、、確かに暖かい!オリーブができるのもわかるなぁ。

その後、高松に戻ってうどん巡りをしようと思いましたが、うどん屋さんが閉まる時間になりかけていたので、2軒だけ食して断念。しかもそのお店も美味しくなかった。事前準備が足りなかったので不発。でも、美味しいうどん屋さんって車じゃないと行けないんだよなぁ。

時間も余ったので、高速バスで早めに徳島まで移動。1600円。高松と徳島って近いのね。

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映画・シャイン ア ライト

ドキュメンタリー好き!ということで、「シャイン ア ライト」を見てきました。マーティン・スコセッシ監督のローリング ストーンズのライブ映像です。

見た後に高速バスで四国に旅立つ予定があったので、新宿に見に行ったのですが、何と立ち見!

おいおい。・・・大々的に始まったのに、いつのまにか上映館が少なくなったなぁーと思っていたら、立ち見とは。これから12時間もバスに乗るのに立ち見?と思ったけど、前売り券を持っていたので仕方ない。旅行から帰ってきたら終わってるかもしれないし。しかし、立ち見と言えども、階段に座れるよねーと思ったけど、本当に立ち見でした!わーん。                                    でも、結果的にはライブにリアルで参加する気分で良かったかも。

観た感想は・・・「観た全員がダイエットを決意しただろう」に100点。

メンバー全員が20代のときとシルエットが変わらないって、どういうこと?感嘆を通り越してむしろ恐ろしい。しかも、ミック・ジャガーのあのキュートさとセクシーさが同居するような佇まいっていうんでしょうか、あれも全く失われてない。皆さん Tシャツ的なものを着ているのですが、それもサイコーに格好いい。観客のほぼ全員が「・・・帰ったらダイエットしよう」と思ったに違いありません。

しかし・・・08年はビートルズの名曲をテーマにした「アクロス・ザ・ユニバース」も公開され、この「シャイン・ア・ライト」も公開されましたが、どちらのグループもすごい。歌詞の世界観を皆が知ってて、その曲がミュージカル仕立てになってしまうビートルズもすごいし、今の今までメンバーが現役で、しかもカッコいいというストーンズもすごい。活躍していた時代から何十年も経った今、180度違う結果になった訳ですが、逆はありえなかっただろうなぁと思うとさらに感慨深いです。ストーンズの曲を元にしたミュージカルってちょっと違うし、ビートルズはやっぱりずっと活動を続けることはできなかっただろうし。帰着点は違うけど、現代でもこんな映画ができるなんて、その2つのグループが本当にすごかったということは確かだと思った立ち見の2時間でした。

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映画・ブロークンイングリッシュ

ずっと公開を楽しみにしていた一本。ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズの娘であるゾエ・カサヴェテスの初監督作「ブロークン・イングリッシュ」を見てきました。 

                                          
ニューヨークで働く30代の独身女性・ノラが友達のパーティでフランス人のジュリアンと出会い、運命の恋に落ちる。でも恋愛で失敗ばかりだったノラは
臆病なままで、ジュリアンは結局 フランスに帰ってしまう。フランスまでジュリアンを追いかけていくノラの恋の行方は・・・と、誰でも一度は監督してみたいようなキーワードのオンパレードな作品なのですが、それが許されてしまうのは、カサヴェテスの娘であるというブランドゆえなのでは。
パーティで会ったカッコいい男性が自分のことを気にいってくれて、しかも彼はフランス人で、彼を追いかけるために「巴里のアメリカ人」にもなってしまうなんて、風景やシーンを思い浮かべるだけでウットリします。

で、実際に見た感想は・・・

えーと、結論から言うと、私 こういう映画好きです。いつまでたっても乙女趣味なので。
しかも、ソフィア・コッポラに次ぐ同世代の女性監督。しかもガーリーテイストの出現とあっては、ものすごく応援したい。

だけど。だけどね。私ごときが言うのもおこがましいのですが、初監督作品だからか、映画文法的に説明がものすごく飛ぶのです。

ノラがジュリアンと出会って恋に落ちるけど、今までの恋愛の失敗ゆえに尻込みをする。悩みに悩んだノラは、街中で占い師に呼び止められる。
その後 ネイルサロンで友達に占い師に出会ったことを話してるんだけど、その後 いきなりフランスに行く話になっているのは何故?
ネイルサロンで話していた友達が、郵送では送れないものをフランスに持っていくように夫に頼まれたから+ノラのジュリアン探しがフランスに行く2つの理由となっているみたいなんだけど、頼まれたものを持ってくって、イギリスとフランスの近さじゃあるまいし、かなり理由としては唐突なような・・・
しかも、ノラも何かをフランス人マダムに渡しに行くんだけど、それは友達の夫からの頼まれもの?それとも周りの人からの頼まれもの?というのも、ノラが渡しにいくフランス人マダムがノラの子供の頃を知ってるっていうんだけど、何か唐突で・・・。ノラを知ってるってことは、ノラのお母さんか誰かものを渡すように頼んだのかしら?それともまさか、友達の夫のブツを渡しに行ったら、偶然 自分の知り合いだったってこと?

という風に、?マークが頭の中にいっぱい湧いてしまうのです。
これがラストまで続くので、応援したいんだけど途中でカクッとなってしまうというか。
(話が似ているという点では「アメリ」なんだけど、「アメリ」って良くできてるなぁ~とつくづく思う)

ちなみに洋服やアクセサリー、部屋のインテリアはとても素敵です!
主演のパーカー・ポージー40歳、ゾエ・カサヴェテス38歳とのことなので、もう少しガーリー趣味でいってもいいんだ、とルンルンになりました。(死語)
見たらバーゲンでお洋服を大量買いしてしまいそうな作品です。

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2008ベストムービーを語る会

先日、女子5人で「2008年ベストムービーを語る!」と称してイタリアンを食べてきました。

実はお互い知らない同士の人が多くて、私だけが全員を知っているという会。                こういう会、私はあまり企画したことがないので緊張していたのですが、きっと映画好き同士だから盛り上がるはず、と信じて実行してみたところ、とても素敵な会になりました。

映画好きな人って、3パターンくらいに分かれるような気がするんです。映画好きって言ってる割に、超大作とかしか見ない人。それよりももう少し幅広いジャンルを見る人。映画オタクと言っても過言ではない人。(かなりざっくりですが) 

私はちょうど真ん中くらいだと思うので、ハリウッド超大作しか見ない人と話すと「はぁ、なるほどねぇ・・・」みたいな相槌しか打てなくなっちゃうし、逆にオタクな人には「全然見てないねぇ」って言われちゃう。しかし、真ん中辺りの人って意外にいないんですよねー。なので、映画の話を思いきりしたくてもできない。その点、この日ご一緒した4人は、その辺があってたみたいで思う存分 話せました。

それにしても、見ている本数やジャンルは何となく似通っているものの、みんなベストムービーが違ったのはビックリしました。ベスト10までのタイトルもあまりかぶらないし。

それだけ多くの映画が公開されてるってことなんだろうなー。もしくは選ぶ人の個性?

あ、ただ、「イントゥザワイルド」に影響されて、一人は野生植物の勉強会に、私は文庫本を携えて四国に旅するという点で、少しだけかぶっていたかな。(イントゥザワイルドはアラスカに旅立つ話で、私は暖かい四国に旅立つ時点でかなり邪道ですが)

で。

突然 重い話になるんですけど、私はこれからの時代って、コンテンツに支払う金額ってもしかしたら減っていくんじゃないか?と不安に思ってるんです。

そんな、ビジネスが成り立ちにくい時代になったときに、もしかしたら、この日の会みたいな「つながり」「共有」「ライブ」みたいなことでしか、いや、"ことでしか"、って書くと暗いな。"ことでこそ"、映画やコンテンツが活きてくる時代になるんじゃないかなぁと思うのです。

テレビがなくて、映画館に皆が通った時代。超大作に皆が盛り上がった時代。映画を見ることが教養で、必死にフランス映画を若者が見た時代。もしかしたらそんな時代はもう来ないのかもしれないけど、「あの人が面白かったって言ってたから見た」っていう言葉だけは、これからの時代にもピンと来る気がして。

そんなときに、この日の会みたいなことが映画の周辺で(もっと大きく)起こっていればいいのに、と思って。実はそれが今回の会を企画した真の理由。

ともかく、素敵な時間でした。ビバ映画。

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映画・ブロードウェイ♪ブロードウェイ/コーラスラインにかける夢

どうも最近 ドキュメンタリー映画が好きなようで、「ヤング@ハート」や、「ビューティフルルーザーズ」なども見に行ったのですが、編集の仕方に「?」と思うところがありまして。ドキュメンタリーって、全般的に構成が似ているように思えるのですが、よくよく見ると、撮る人によってやっぱり違う。私は、ドキュメンタリーといえども、あざとくなく最後に向かって盛り上がっていくのが好きなので、そういった意味では、「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」は完璧でした。

天才演出家マイケル・ベネットが作り上げた、舞台「コーラスライン」。初演から16年、再演のためにオーディションが行われるのだけれど、その応募者数は、19人の役柄に対して3000人も集まったそう。そのリアルなドキュメントがこの作品です。

リアルなオーディションのドキュメントって意外にないし、「コーラスライン」の物語自体も良く知らないし、ということで一石二鳥の気持ちで見に行ったのですが、結果としては、非常に良かったです。今の自分が、これからの自分の仕事や生き方をどうしよっかなーと考えている時期だからこそ、はまったのかもしれないですが・・・

以下、見て気づいたこと。

●役を勝ち取る人と、勝ち取れない人の間には明確な差がある。(オーディションなのに、審査員全員が全員 涙した演技をした人がいた。満場一致でその人が合格。)

●役を勝ち取る人と、勝ち取れない人の間の差が、レベル差ではなく、「個性の差」である場合もある。(実力はほぼ互角なのに、スクリーンのこちら側の私が見ていても「こっちの人の方があってるな」と思うことがある。もしくは審査員が考える役柄の解釈で、「あれ、そっちの人?」となることもある。それはもはや、実力というより芸術という舞台における「解釈」の差だ)

●オーディションに落ちても受かっても人生は続く。(とオーディションを受けている人が発言していた。)

私は、タイプ的には応募して落ちたときに「私はレベルが低いんだ」とクヨクヨするタイプだと思う。(って、皆そうか)でも、オーディションを見ていると、当人のレベルと作品のレベルが合致したときに、オーディションに受かるわけだから、落ちたとしてもまたそれは頑張れば良いだけだ。実際、落ちてクヨクヨしていても自分のレベルは上がらない。練習をしてもっと自分のレベルを上げるか、現時点の自分のレベルにあった作品に出て、違う部分のレベルを上げるかしかない。

それに、例えレベルが高くても、作品の質や演出家・審査員の解釈とあわなくて落とされるときもある。もちろん、その解釈を瞬時にオーディションの際にあわせられればすごいけど、そういうことばかりでもないだろう。それに、舞台などでは、その人の容姿や声質なども関係することもあるだろうし。

8ヶ月も拘留されて、あげくの果てに落ちてしまった人たちもいたけど、あの人たちは、観衆の前でなくてもきっと踊る。そして、オーディションに落ちたからといって死ぬわけじゃない。オーディションに落ちても、踊るという才能に恵まれた彼らは、楽しそうだった。

この作品はドキュメンタリーだけど、「ずっと自己研鑽でき、しかもそれが苦痛でない何か好きなことを見つけること、そして失敗してもあきらめないこと」の重要さを、オーディションに参加する人たちの表情で組み立てて、伝えてくれる。

そしてそして。後半にクリッシー・ホワイトヘッドというとてもキュートなダンサーが登場するのだが、彼女を見ていると、「演じる天性に恵まれた」人の存在を感じることができる。立って手を振るだけで周りの人が幸せになれるような、そんな能力。俳優や、ダンサーといった、演じる人たちのすごさを感じた瞬間でした。とにもかくにも、舞台好きなら、何か落ち込んでいるなら、必見のドキュメンタリーだと思います。

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DVD・うつしみ 映画・愛のむきだし 園子温

「うつしみ」という園子温監督の作品をDVDで見ました。

フィルメックスで「愛のむきだし」を見てから、彼の作品を色々見てみたくなったので、

色々DVDを借りてきたのですが、その中の1枚。

「愛のむきだし」は、好きー!愛してるー!という強烈なパッションと、トラウマ的鮮血にやられました。

主演のAAA(トリプルエー)のアイドル、西島隆弘くんのファンである女子高生が大勢見に来ていて、

それは彼を主演にした以上、当然 想定できる結果なのですが、その彼女達に

鮮血シーンを見せる見せる。

それまでは友達とキャーキャー言いながら見ていた彼女達が、段々無口になっていくのを見ながら、

「気の毒・・・」

「でも、この中の何人かが園子温にはまったら面白いのに」

などというアンビバレンツな思いで見てました。

ともかく、この長い長い映画(237分!)を撮ることに監督自身を駆り立てるものって何なのだろう?

と思って。

いくつか見た中でも「うつしみ」は「愛のむきだし」の原型のようにも思えました。

あなたが好きー!私を抱いてー!とおでん屋の店員に詰め寄る女子高生。彼女は走るのが得意で、

気づくといつも走っている。

好きではないけど、それなら願いを叶えてやるよ、と言った彼の手をかわして逃げる彼女。

捕まえてはキスし、また逃げて走る。そして最後は・・・

えぇー、何この最後!?

ある意味、「愛のむきだし」よりすごい。衝撃的。これぞ愛。極端な映像も、

ここまで来ると快感になってくるし、それは愛のむきだしにも通じるものなのかも。

「愛のむきだし」や「うつしみ」の彼らの愛が1000点くらいなら、

今までの私の恋愛って、50点くらいかしら・・・と呆然。

ちょっと消えていなくなりたくなりました。

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映画・ブラインドネス

映画「ブラインドネス」を見ました。

予告だけ見ると、「28日後・・・」のようなSFホラー作品に思えるけど、

どうしてどうして文芸よりの映画。

ネット上のレビューの点数が軒並み低くてどうしたことかと思っていたけど、

SFホラーを予想して来たのに裏切られた人たちの感想ではないだろうか。

(もちろん、それだけではないのかもしれないけど)

監督はフェルナンド・メイレレス(「シティ・オブ・ゴッド」)、原作はサラマーゴの「白い闇」、

日・ブラジル・カナダ合作で、酒井園子さんというプロデューサーが、私財も投じつつプロデュースしている、

って時点で文芸よりはある程度 想像できる訳ですが・・・

物語は、伊勢谷友介演じる日本人男性が車を運転中に、突然目の前が真っ白になり、

失明してしまうところから始まる。

それを皮切りに、この謎の「失明病」はどんどん拡大し、様々な街を覆いつくす。

この失明は感染性なので、病にかかった人は政府によって強制的に隔離される。

その隔離病棟で、目が見えない者同士、様々な秩序を整えていくが、

そのうちにそれを乱すものも現れて・・・というお話。

公開当時、盲人を馬鹿にしている、とある協会からクレームもあったそうだけど、

失明そのものはメタファーである、というのは明白な事実。

(もちろんそのメタファーとしての使い方が、怒りを招いたのでしょうが)

目が見えないのに、金や宝石を集める人物。目が見えないのに、銃をふりかざす人物。

平等だったはずの3つの病室が、だんだんとそれぞれの主張を強めていくところなんかは、

世界紛争のメタファーにも見えたり。

ただ、確かに映画として歯がゆいのは、主演のジュリアン・ムーア(彼女だけ目が見えるという設定)

に対して、私たち観客が勝手に強いヒロインのイメージを持ってしまうところ。

いや、実際 彼女は強いのですが、いわゆるハリウッド映画と比べると、対処のスピードが遅くて

ついいらいらしてしまう。

通常の人間心理から考えたら、異常なくらい対処が早いヒーロー・ヒロイン映画に、気づかないうちに

毒されているんだな、と少し反省。

隔離病棟を抜け出して街に戻ってからは、ブラジルという土地の影響を受けたかのような

印象的なシーンの連続。

特に雨が降るシーンでは、目が見えない彼らに振りそそぐ雨は、本当は「邪魔なもの」のはずなのに、

あくまでも優しく暖かく降り注いでいるのを見たときは、

ブラジル的な大地や空間の広がりをどことなく感じました。

そして、この映画、伊勢谷友介と木村佳乃が素晴らしい!

「ティファニーで朝食を」のメガネで出っ歯の隣人は登場人物たちの中のアクセント。

「ラストサムライ」や「硫黄島からの手紙」は日本が舞台。

と、日本人が海外の映画に出演するときは、何かしら理由があったけど、

「ブラインドネス」の彼らは日本人として出演しているというより、アジア人として存在している。

彼らは私とちょうど同じ年なんだけど、大人であると同時にアジア人特有の瑞々しさにも溢れていて、

とてもとても美しかった。

そういう意味では、ちょっと日本人俳優の海外進出において、

また一つのエポックメイキング的な作品だったんじゃないかな。

でも、松山ケンイチも海外作品に出るっていうし、

きっともっと下の世代は、もっとすごいことになるんだろうなぁ。

野茂からつながる、野球のメジャーへの進出の流れを見ているかのようです。

話が脱線しましたが、SFホラーを期待せず、2人の演技と、ラストの、

メイレレス監督らしい豊かな解釈の仕方を見にいくのであればお勧めの作品です。

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